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今日のお客さんは、

「誰にも優しくなんかできてない」って言っていました。

でも私には、

タオルをそっと渡してくれる手も、

帰り際に「ありがとう」って言った声も、

ちゃんとやさしく感じられました。

「自分はそんなにいい人じゃないから」

そうやって笑っていたけど、

その言葉の奥にある“照れ”や“疑い”のようなものに、

私は気づきました。

やさしさって、自分では気づきにくいものです。

なぜなら本当に優しい人ほど、

“できて当たり前”だと思ってしまうから。

だけど、

やさしさが当たり前にできるって、

実はとてもすごいことなんです。

誰かにやさしくできるあなたは、

もうその時点で“自信を持っていい人”だと思います。

恋がうまくいかなかった日も、

仕事で怒られた日も、

「自分なんて」って思ってしまう日もあるかもしれません。

でも、それでも。

誰かを傷つけずにいられた今日のあなたは、

たしかに“優しかった”ということを、

どうか忘れないでいてください。

まどか